今まで会社員として何らかの仕事をしてきた方でも、後に独立して起業することを希望することは決して少なくはありません。
前職の経験を生かしてビジネスをスタートさせる方がいれば、畑違いのジャンルで起業を考える方も多く、完全に個人で新しいビジネスを始める方法だけではなく、フランチャイズに加盟する方法も悪くはありません。
フランチャイズを希望した方は既に蓄積されたノウハウと、仕事をする上でのマニュアルが出来上がっていること、仕入れ先を自分で確保する必要性がないこと、宣伝用のチラシも本部で作っていることが多いので心理的な負担は無くなります。
独立できるまでの期間はフランチャイズのジャンルにより違いはありますが、完全に独り立ちできるようになるまで、徹底した教育を受けられることもメリットではないでしょうか。
フランチャイズの場合は売り上げによっては利益を圧迫する
ところがフランチャイズの場合はロイヤルティーが発生することが殆どなので、売り上げによっては利益を圧迫してしまいます。
更に仕入れをしなければならない物品が多くても、本部から購入をすることに限定をしている場合もあるので、他では安く入手できるような物品でも、高い料金を支払わないとならないというデメリットも少なからず存在しています。
この方法以外で完全に自由に縛られることなくビジネスをスタートさせたい方は、事業目的に合わせたビジネス書を購入して勉強を十分に行ってから起業することで、失敗を防げる可能性は高まります。
書店でもネット通販店でも数多くのビジネス書は販売されていますが、その中でも商売をする上で最も基本とされる流通業で独立をすることを希望した場合、立場上は問屋となることが多いので、仕入れ先を確保する他に、取り引き先となる売り先を確保することは絶対条件です。
流通業でのビジネス書の中には、仕入れルート、販売ルートの問題だけではなく利益を高める方法や粗利の設定など詳細事項が掲載されていることが多いので、全ての業務内容において知識力を身に付けることが最初の第一歩になります。
流通業といっても販売する商品はジャンルが広い
流通業といっても販売する商品はジャンルが広いので、この選び方は独立する本人が少しでも興味を持っている業界、あるいは友人や知人が同じジャンルの業界でメーカーに勤務していたり、小売店に勤務をしている場合では、情報を収集しておくことと、伝手を使ってそのジャンルで起業する方法も効果的です。
仕入れ品を小売店へと販売する問屋の仕事では、いかに安く仕入れすることと、販売先の店舗数を増やすことが大原則になるので、どちらも営業力というものは欠かせません。
営業力というのは仕事をする上で金銭的な部分で力を持っているという発想ではなく、ビジネスの世界では営業スタッフが必ず在籍しているものなので、交渉能力や対面でのコミュニケーション能力など、取り引き先に対してのアクションを行える力を指しています。
例えば仕入れ先を探す場合、相手先企業にアポイントを取って商談をすることが必要とされ、この時点で商品単価を下げることができれば問題はありません。
逆に仕入れ先によっては実績が無いことで取引を拒否されてしまう可能性もあるので、1社だけではなく欲しいアイテムを製造するメーカーや商社を増やしていくことは最低限必要なことです。
仕入れ先においては安定性や信頼度を感じ取れる企業に厳選する
もしも営業中に商品の供給がストップしてしまうと、当然ながら売り上げは急落してしまうので、どこでも良いという考え方ではなく仕入れ先においては安定性や信頼度を感じ取れる企業に厳選することがベストな方法です。
後は卸し先の小売店を開拓していく方法になり、こちらも各小売店にはバイヤーが在籍していることが前提にあるので、まずは電話でもメールでも卸しを行いたい小売店に対して商談のアポイントを取ることは当然ながら最も重要な仕事になります。
商談では売りたい商品の数々を見本として持っていき、次に卸価格を決めることでバイヤーが納得するかどうかの判断が分かれます。
勿論却下されてしまうことは想定できますが、物を売る商談の場合は、プレゼンテーションの能力も欠かせないので、ビジネス書を参考にしてみると成功率を高めることは不可能ではありません。
仕入れ先を確保して売り先も確保できた段階で、初めて売り上げを得ることができるので、この調子で売り先の開拓を進めながらも、低単価で良品を購入できる仕入れ先も随時開拓することで独立起業を成功させることができます。
まとめ
現在はこの流通業においてはビジネスチャンスは意外と多く、以前は小売店しか売り先が無かったものの、パソコンとインターネット環境があれば、ネット上でも販売することができるので、不良在庫を抱えてしまうリスクも無くせます。
個人で始めたばかりの会社では、新規開拓は通常は難しい仕事になり、その理由は他の同業会社と販売する商品がバッティングをしていたり、同じような商品を安く販売する企業の存在をあげられます。
独自路線でこの世界で成功するには、仕入れ先は海外にまで広げてみる方法も効果的です。
実際に現地に行かなくてもオンラインで海外商品を輸入する会社があるので、ビジネス書を基本としながらもネット情報も大切です。